涙々の失敗作集

しじみがいろいろな山料理の開発に挑戦し、みごと当たって砕けた幻のメニューを紹介いたします。浮かばれない彼らを偲んで黙とうを・・。

1,汁ビーフン

いろいろな料理サイトをぼんやり眺めていたら、「汁ビーフン」なるメニューを発見しました。ラーメンか冷麺のような、スープに入ったビーフン。焼きビーフンはあまり好みではないけど、これはちょっと目先が変わってよいのではないか・・。

で、さっそくレシピを見ながら作ってみました。
「なになに・・『たっぷりのお湯でビーフンを4分間ほど茹で、ザルにあげてお湯をよく切る』?山で『たっぷりのお湯』は不可能なんだよ!ラーメンみたくスープで麺を茹でればいいではないか!It's 合理的!」

よく分からないテンションでいきなりレシピに反逆。具を炒めてスープを作って、その中にビーフンをぶち込んでみました。

そしたらビーフンが水を吸うこと吸うこと。押し入れ除湿剤もビックリの吸水力。500ml以上の水があっというまになくなってしまいました。そしてできあがったものは・・



どう見ても焼きビーフンです。本当にありがとうございました。
レシピの画像と比べてみよう

・・やはりビーフンは「たっぷりのお湯」で茹でないとダメらしいので、水が貴重な登山の料理には向かないことが判明しました。試さなくても分かりそうなもんだが
あと、今後はなるべくレシピに従うようにしたいと思います( ^-^;)


今回の標語:ラーメンに勝るものなし


2,フルーチェ

みんな大好きハウスのフルーチェ。牛乳と混ぜて作るデザートですが、牛乳でなくてもスキムミルクで代用できるという情報を入手したため、さっそく試してみました。



スキムミルク(顆粒スティック)とフルーチェ

スキムミルクをコッヘルに入れ、水で溶き、フルーチェを入れてかき混ぜます。
フルーチェのペクチンと牛乳のカルシウムが反応して凝固するんだそうです。

  

あれ?何だこりゃ?ぜんぜん固まらないではないか!
酸味のない飲むヨーグルトのような、奇妙な液体になってしまいました。

意気消沈して、とりあえず食ってしまおうとするも気持ち悪くて飲めないので、後でオカンに飲ませようとして冷蔵庫にしまっておきました。

そして1時間後ぐらいに取り出してみると、ありゃ?固まってる!写真が無いのがアレなんですが、いわゆるフルーチェ状にちゃんと固まっていました。

つまりフルーチェは、スキムミルクでも固まるけれど、混ぜる液体が冷たくないと(5℃ぐらい?)固まらないようです。したがって山では、保冷剤の使える日帰り登山はいざしらず、連泊登山のデザートにはならないことが判明。冷た〜い沢水とか、雪渓があって冷やせるのなら別なんだけど・・滋賀県近辺には夏場に雪渓がある山など存在しないのだ・・。

日帰りなら冷水なり、あるいは牛乳そのものをフリーザーバッグに入れていけば作ることができるけど、それだったら最初からプリンでもヨーグルトでも既製品を持っていけばいいんだよなあ・・。
存在意義が見いだせないので、残念ながら、フルーチェ敗れたり・・。


今回の標語:こんにゃくゼリーに勝るものなし


===
・・というわけで、涙でつづる失敗作の巻でした!( ^-^;)

しかし失敗は成功の元、ここからまた新たなアイデアが生まれるかもしれません。
何事も試してバッテン、いや試してガッテンというのがしじみのモットーであります。
皆さんもいろいろ試して、いいものができたら教えてくださいね〜!
(ただし、山で失敗すると取り返しがつかないので、できるだけ家で実験を・・)



週刊やましじみ:登山よもやま話のサイト  TOP山料理>涙々の失敗作集