測地系について

測地系とは、地図を作る際、実際は不整形である地球を便宜のために楕円体に見立ててムニャムニャムニャ(しじみにもよく分からない・・)、とにかくまあ「地図に経緯線を引く際の基準」のようなものだと思ってください(なげやり)。

この測地系、なんと国によって設定がバラバラで、日本にも独自の「日本測地系」があり、国土地理院では2001年までこの日本測地系を使って地図を作っていました。

しかし2002年、国土地理院は国際基準である世界測地系を導入し、現在の国土地理院地形図は世界測地系と日本測地系の両方が併記されたものになりました。

で、同じ1枚の地図に両測地系の経緯度が書いてあるんですが、GPS用に経緯度を測る場合、どちらの測地系の経緯度を使うかによって地点座標が400m以上も違ってきます。こんなにズレると実際のフィールドではエライことになります。

2001年以前の地形図を使って地点座標を測っていたしじみは、これまで日本測地系(通称tokyo)を使っていました。今さらですが、かつて一部掲載していた座標はみんなコレでした。世界測地系だと思っていた方がもしいたらごめんなさい。

しかし、現在、経緯度データベースとして各山域ナビページでリンクさせていただいている「ウォッ地図」が使っているのは世界測地系(通称WGS84。厳密には世界測地系とWGS84は違うらしいけど実用上問題ナシ)です。しじみのようにtokyoを使っていた方は要注意です。

GPSでのこの修正はカンタンです。ガーミンのGPSであれば、設定メニュー>ユニット>測地系でtokyoをWGS84に変更すれば、自動的に今までのログは全て世界測地系に変換され、経緯度が修正されます。

今後はおそらく世界測地系が主流になるので、tokyoはなるべく使わない方がいいと思います。長いものにはすすんで巻かれるヘナチョコしじみでした。


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