【白滝山】 滋賀県大津市


※スタートは一番下です※

■本図は (財)日本地図センター発行の25000段彩・陰影画像を元に作成した。(同センター承認済)
■この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第82号)
※25000段彩・陰影画像は数値地図25000を元に作成されており、本図はその二次利用のため両文併記。

白滝山/2003年9月28日


JR湖西線・志賀駅からバスで10分、びわ湖アルプスゴンドラに乗って数分、滋賀県が誇る高原リゾート・びわ湖バレイは、今日もそこそこ客が入っています!ライバルのガーデンミュージアム比叡相討ちするまで頑張ります!(ローカルネタ)

そんなわけでやってきました、びわ湖バレイこと打見山。
今回の同行者は女友達のPさん。ありのままの自然を愛する彼女は、こういうリゾートが大嫌い。ゴンドラで頂上に着くなりむくれています。いちいち気にしてたら身がもたないから無視ここはただの入山口で、そのうち比良の深部に入っていくから、となだめて先へ進みます。

でも本当に、北へ向かうにつれて人工物が減り、澄んだ流れの白滝渓谷に出会う頃には自然に包まれた素晴らしい登山道になります。Pさんすっかりご満悦。しじみもここはおすすめです。

西に折れて長池に向かう途中でした。前方の笹ヤブでガサガサ音がしたかと思うと、突然飛び出した大イノシシ!体長2m弱(大げさ?)、立派なキバをはやしています。

思わずしじみにしがみつくPさん。ここで彼女を素早く背後に回してかばい、イノシシをにらみつけ、手足を広げ体を大きくみせて威嚇する・・などと気のきいたことがしじみにできるはずもなく、ただあたふたしているうちに、イノシシはこちらに目もくれず駆け去っていきました。

こんなのにしがみついて損しちゃったというかんじで、そそくさと手をはなすPさん。「大きいイノシシだったねー」とかどうでもいいコメントをするしじみ。流れる気まずい雰囲気。

長池のほとりでお昼にすれば、また楽しい雰囲気になるだろう・・とたどり着いた長池は、連日の猛暑で干上がっていました。しかたなく露出した泥を眺めながら昼食。なんとなく気づかってか、いつになく明るいPさん。アンタいい人だよホント。

この後、しじみは買ったばかりのGPSで測位を間違えて道に迷うという救いようのないバカっぷりを披露、もともと行く予定のなかった白滝山にたどり着きました。ハイ白状します、ここで思いっきりレビューを書いていますが、この白滝山はもともと登るつもりのなかった山です。あはははは。

白滝山からまた白滝谷に引き返し、夫婦滝を見ました。


夫婦滝 仲良く二人で 身投げかな

高校時代、山岳部の登山でここに来た時に詠んだ俳句をPさんに披露。まったくウケません。もう破れかぶれ。

まぁそれはさておき。
白滝谷を下って坊村に向かう途中で、しじみとPさんは4人目(Pさんにとっては1人目)の超人に出会いました。Pさんはしじみから超人たちの話を聞いており、一度見てみたいと言っていましたが、まさかこんなに早く会えるとは・・。

<超人ファイル4>

今回の超人は、最初に会った時はそれと分かりませんでした。彼はなぜか黒ずくめの服を着た、若い学生風ハイカーでした。メガネをかけ、なかなかハンサムな男だったと記憶しています。

谷道の途中で、我々と彼はすれ違いました。すでに時間は4時近く。あれ?

「今の男の子、こんな遅くから登って大丈夫なの?」
「んー、夫婦滝に仲間がいて、キャンプするとか・・それともまさか、超人?」
「ええー、足はついてたよぉ」
Pさんは超人を幽霊だと思っているようです。

その後、無事に坊村バス停までたどり着き、バスに乗り込んだしじみたち。バスに揺られてしばらくした時、Pさんがふと気づきました。

「ねえ、あの前の方の席に座ってるの、超人の男の子じゃない?」
「まさかぁ。だってバス停にいなかったし、そもそもすれ違ってから、また戻ってきて抜かされたりしなかったじゃない」

しかし。途中のバス停で降りるために立ったその顔は、まさにあの黒ずくめの青年。一体どうやって!?

しじみは彼がお金の代わりに葉っぱで払いやしないかと半ば本気で見ていましたが、暗くてよく見えませんでした。そして彼は下車し、夕闇に消えていきました。

その後、Pさんは超人=幽霊説を主張して譲りませんでした。あれはタクシーに乗って消える幽霊のように、乗り物が好きなのだと。一方しじみは、超人はテレポート能力をもった超能力者だという説を展開しました。しかし、テレポートできるならバスに乗るなよというたいへんもっともな意見をいただき、撤回せざるをえませんでした。でもそれを言ったら幽霊だって・・。

超人列伝に戻る>

場面は戻って、坊村バス停に向かう途中。林道に出たしじみたちは、こちらから登る人用の「入山者の心得」看板を見つけました。

何の気なしに読んでいると、その中にヘンな文章が。
「沢登りをする人は、ナタ、ネタを持っていくこと」

ネタ!?ナタがヤブ打ちで必要なのは分かるが、ネタって何だ?何か一発芸を用意するのか?笑わさないと通れない門番みたいなのがいるのか??

これはPさんのツボにはまったようで、爆笑していました。
笑ってくれてよかったよかった、と思っていると、とどめの一言。
「しじみさんは絶対通れないね」

おそらくネタというのは、何かナタに似た刃物なのでしょう。そんなことは分かってるさ、分かっててボケたのさ、そっとしといておくれよ、どうせ若年オヤジさ・・。(いじけ)

書いてて思ったのですが、こんなバカやってるうちに、戻ってきた超人青年がさっさと我々を抜かしていったのでは?そうすると4人目の超人は存在自体が(以下消去)

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