
そしてついに、カクレグラ山頂に到着。山頂付近には大岩があり、その上に立つと東の銚子ヶ口その他のピークが連なる様が一望できて、なかなか雄大な眺めです。

しかし、この大岩は自然石で、調べてみてもとりたてて人工物らしい痕跡はありませんでした。がっかりしたしじみは、せめてMに「古代山岳民の隠し砦説」を聞かせて、共感を得ようとしました。そうしたら。
M「隠し砦だったら、『カクレグラ』なんてバレバレの名前つけないでしょ」
うん全面的に君の言う通りだよ僕ったらうっかりしてたよあははははは。
しじみ伝奇ミステリーはMの一言でコナゴナに粉砕されてしまったのでした。
こうなると、残るはMの秘密だけです。しじみはいそいそとお茶の準備を始め、Mが語り出すのを待ちました。すると、Mはニヤニヤしながら、こう言いました。
M 「オレのギャグをうけてみろ」
へ?ギャグ?突然なんだ??

「カクレグラだけに、焼酎『隠し蔵』(
濱田酒造)!!」
しじみ
M |
「お、お前、まさかこれをやるために今までずっと・・・」
「ふっふっふ。これはさすがの『やましじみ』も思いつかんかったやろ」 |
・・・・・・。
友よ。いや、同志よ。彼女ができたなどとくだらぬ疑いをかけた私が悪かった。君はいつの間にか、私よりも遠いところへ行ってしまったようだね。まさかこんなに重傷な高度なネタをかましてくれるとは・・ありがとう・・いろんな意味で涙が出るよ・・その「隠し蔵」を開けてくれ、飲もう、今日はとことん盛り上がろうーーー
(T-T)。
・・というわけで、Mの疑惑もめでたく(?)晴れ、カクレグラ山頂で焼酎お湯割りを痛飲した我々は、その後たどるべき尾根道を外れて針葉樹林の斜面をガンガン下ってしまい、思いっきり道に迷ってしまいました。酔いもあっというまにふっとび、なんとか送電線の鉄塔にたどり着いて、永源寺ダムが見えた時の安堵感といったらもう。

教訓:どんなに人生がつらくても、酔っぱらい登山はやめましょう (^-^;)