雨乞岳、御在所山、そして今回の鎌ヶ岳と、いくつもの山の登山口をもつ鈴鹿スカイライン・武平峠トンネル。2004年はここに何度も通いました。ここはよく
チキチキマシーンみたいな改造車に乗った走り屋さんたちが山道を爆走してくるので、ペーパードライバーしじみにはけっこうコワイ道であります。
走り屋といえば、普段は模範ドライバーである友人Mも、山道に入ったとたんに
アウト・イン・アウト&等速カーブとかのワイルドな走りを見せることがあります。これもかなりコワイ。ハイスピードでカーブを曲がり、体が振られる衝撃を楽しんでは
「Gが!Gが!」(※G=重力)などと叫ぶ彼。
普段の生活でいろいろたまってるみたいです
・・えっと、
登山の話をしましょう。鈴鹿スカイラインの滋賀・三重県境にある武平峠トンネルの滋賀県側の入口の南わきに、この鎌ヶ岳の登山口があります。ここからトンネルの真上にあたる武平峠に登ると、道が南北に分かれています。北に進むと御在所山、南に進むと鎌ヶ岳です。今回は南へ。
この鎌ヶ岳、写真のように頂上付近が思いっきりえぐれています。きっとここんとこが鎌みたいだから「鎌ヶ岳」なのでしょう。(もし違ったらこっそり教えてください。電光石火で直して何ごともなかったフリをします)
でも一体なぜこんな形になったのでしょう。しじみは「七夕の国」の頼之さんの仕業だと思うんですけどいかがでしょうか。(分かる方だけで結構です・・)
登山道はしっかりしていて、迷うことはありません。中高年ハイカーの方々にも大人気のコースです。しかし頂上付近は岩場が多く、チェーンをはったいわゆるクサリ場が続きます。こういうチェーンだらけの難所を、しじみと友人Mはチェイニーな場所と呼んでいます。某国の副大統領とは関係ありません。ちなみにチェーンもないただの岩場はロッキーな場所と呼んでいます。スタローンとは(以下略)
頂上に着きました。小さな空き地がいくつかあるのですが、すでに中高年ハイカーのグループに占拠されていました。まあそれは早い者勝ちだからいいんですが、一人のオッサンが衆人環視をものともせずに半裸になって体をワシワシ拭いていたのには閉口しました。どうせ見せるなら腹筋が八つぐらいに割れてからにしてください。
オッサンのせいでもないのですが、この後しじみたちは、さらに南の宮越山に行こうとしてコースを間違い、野洲川の源流の方にズンズン下ってしまいました。谷道でGPSがきかなかったためにかなり奥まで入り込んでしまい(そもそも谷道でなく尾根道になるはずだ、となぜ気づかない・・)、気がついて鎌ヶ岳山頂に引き返してくるまでに1時間ぐらいのロス。この日は天気も悪かったので、宮越山はあきらめて下山することにしました。
鎌ヶ岳の頂上で、しじみたちが間違えたコースに入っていこうとする若い2人組パーティーがいたので、しじみはあわてて止めました。
「そっちは宮越山じゃないですよ!野洲川に下る道ですよ!」
「ええ、僕ら宮越山から来たんですよ。この道から帰るんです」
・・赤面。ベテランぶったら相手の方がベテランでした。精進します。
先ほどの写真でも分かるように、この日は気温差のせいか山全体にモヤがかかっており、午後からはまったく眺望がききませんでした。
こんな状態をしじみたちはホワイトアウトと呼んでいます。遠望できなくても周囲は見えるので厳密にはホワイトアウトではない(本当のホワイトアウトなら半径2mぐらいしか見えない)のですが、気分を盛り上げるためにそう言います。
この現象が起こると、Mが「ホワイトアウト・・」とつぶやき、しじみが「お前たちの好きにはさせない!」と織田裕二のマネをします。(これも分かる方だけで結構です・・)まあ、さびしい2人なので、そっとしておいてください。
帰りのロッキー&チェイニーな場所で、中高年ハイカーの大部隊と遭遇しました。でも少人数の我々に快く道をゆずってくださいました。この年代のハイカーは親切な方が多いです。半裸のオッサンとかヘンなのもいるけど。
しかし、岩場でちょっと降りにくいところがあって、身軽なMはさっさと降りられたのですが、しじみはそこで手間取ってしまいました。後ろから迫る中高年大部隊。ここはしじみの必殺技を使うしかありません。
何をするかというと、背負っていたザックをはずして下に放り投げるのです。すると動きやすくなって、降りられなかった岩場も降りられることがあります。デイパックのような小さいザックでしかできませんが、岩場で立ち往生した時は試してみてください。下まで距離がある場合は細引きにザックをつるして降ろします。
この時もザックを放り投げたのですが、ザックが落ちた音をしじみが落ちた音と勘違いした後ろの大部隊が大騒ぎしてちょっと失敗でした。まあその場を立ち去りたい一心で、難しい岩場もさっさと降りられたから、結果的にはよかったんですが。そして逃げるように下山しました。おしまい。
このアタックは中途半端だったので、またいつか、鎌ヶ岳・宮越山縦走に挑戦しようと思います。その際は追記しますね。
以上、鎌ヶ岳とマンガと映画のレビューでした!
(いつもながら関係ない話多すぎ・・)