三子山・高畑山/2004.7.18 

鈴鹿スペシャル第3回は、鈴鹿峠を行きつ戻りつする、ちょっと息抜きのお手軽コース。
なのでいつもよりゆっくりめに家を出発したのですが、思わぬワナがありました。国道を外れて峠に登る脇道が分かりにくく、降りてゆっくり調べる待避所もないため、県境を
3周もするハメになったのです。
M
しじみ
M
しじみ
M
|
「そこで左折するんだってばよ!」
「えー?どこどこ?」
「・・もう通り過ぎたよ。なんで右ウインカー出してんの」
「あ、『させつ』って『ひだり』か」
「お前幼稚園からやり直してこい」 |
そんなやりとりをくり返し、後続車の猛パッシングをうけつつ、ようやく脇道に入りました。登山前から汗びっしょりです。以後ここは
鈴鹿サーキットと呼ばれています。
まずは三子山へ。550m前後のピークが3つ続いているのでこの名がついています。
それぞれのピークの名前は、南から順にトン吉、チン平、カン太です。ウソです。本当は南峰・中峰・北峰です。
ベタなネタですいません。
植林と雑木の入りまじった薄暗い道を進みます。下の写真のような感じで、南峰と中峰はまったく眺望がありません。

三子山中峰。こんな写真とってどうするつもりだったんだオレ。
そして北峰へ。北峰は北側が開けていて、鈴鹿の主稜線をずっと奥まで望めます。仙ヶ岳の双耳峰がきれいに見えました。

仙ヶ岳双耳峰。通称「ネコミミ」。
そう呼んでるのは我々だけだと思うけど・・。
北峰から往路を引き返します。中峰にさしかかったのは確か11時頃だったのですが、そこで突然、Mが「なんかオレ腹へってきた」と言いだしました。それを聞いて、なぜかしじみも猛烈にお腹が空いてきました。それもただの空腹ではなく、ガス欠のように力が抜けていき、視界の隅が暗くなってどんどん狭まっていくような、かなりアブナイ状態です。
「これは・・餓鬼憑き!?」
こんなところでまさかの餓鬼憑き。たまらず中峰のわずかなスペースに座り込んで昼食タイムとなりました。普段ならこんなヤブの中で昼食などプライドが許さない(?)のですが、そんなこと言ってる余裕もありません。まだお昼前なのに。2時間も歩いてないのに。まったく不思議な現象です。おにぎりを食べるとたちどころに回復しました。
昼食を終え、鈴鹿峠を越えて、今度は高畑山へ。ところが、午前中は晴れていた空が、一点にわかにカキクケコ〜(
魚柄仁之助氏)。どしゃ降りの雨になりました。引き返そうかとも思ったのですが、そうすると今度はこの区間を登るためだけに鈴鹿峠に来なければなりません。ここは根性で進むこととなりました。
少し不安だったのは、事前情報によると、この尾根道には「ナイフエッジ」という何だかすごそうな名前の、切り立ったやせ尾根岩場があるらしいこと。確かに地図上にもそれっぽい箇所があります。雨降りではちょっと危険なのではないか・・とビクビクしていたんですが、結局どこがそうだったのかよく分からないまま高畑山に着いてしまいました。何とも拍子抜けでした。往々にしてすごいふれ込みのものほど大したことがないもんですね。全米が泣いたみたいなもんでしょうか。
見晴らしのよい高畑山も、雨に煙って眺望ゼロ。早々に退散しました。坂下峠以降はほどなくアスファルトの道になり、小雨の降り続く鈴鹿川沿いをテクテク歩きました。
片山神社までくれば、もう峠はほど近いです。
沢ガニが雨に喜んで歩道をカニ歩きしているのを発見し、踏みつぶされてはイカンと仏心を起こして拾い上げてやりました。おもいっきり指をはさまれました。いいオチをくれてありがとう。(川にブン投げました)