キッチンペーパー
=Peachキッチンタオル(日清紡)=


山で食事をした後、鍋やコッヘルから汚れを拭き取るのに活躍するのがこのキッチンペーパーです。川で食器を洗っている外道ハイカーを時々見かけますが、そんな奴らはいつか天誅を下されると思います(超人とかに)。山の自然を汚してはいけません。

高校山岳部時代、しじみたちはトイレットペーパーで食器を拭いてきました(もちろん家に帰ってから水道で洗い直します)。でもトイレットペーパーは薄くて水分を通しやすいため、手が汚れるし、やたら枚数を使わないときれいに拭けないし、またトイレットペーパーという名称上、カレーなんかを拭いているとなんともアレな気分になって嫌でした。

そこで登場したのがこのキッチンペーパー。本来は料理をする際に野菜や魚介類の余分な水分を拭き取ったり、揚げ物の油切りに使ったりするものですが、この厚さと抜群の吸水性が、汚れ拭きにもピッタリです。手も汚れず、少ない枚数で足り、これで多い日も安心です。また、食べにくいホットサンドを包んで食べるのにも重宝します。
ロールごと持っていくとかさばるので、適当に10枚ほどちぎってコッフェルなどに詰めて持っていきます。ミシン目が入っていて適度な大きさで切り取れるのもグッドです。

ここで後片づけの豆知識。大鍋料理を作って食べた後は、まず各自の食器をキッチンペーパーで拭き、拭いたペーパーを鍋に放り込んでいきます。そして最後に菜箸で鍋の中のペーパーをかき回し、汚れを取れるだけ取ってゴミ袋に捨てます。こうすると別々に拭くよりムダがないです。お試しあれ。

ペーパーで思い出した昔話。電熱プレートやオーブンで料理をする時、敷き紙として使う耐熱ペーパーというものがあります。クッキーを焼く時などに敷くアレです。高校山岳部時代、しじみはこれをバーベキューに使えないものかと考えて、キャンプの時に試してみました。

バーベキューといっても、高校山岳部のそれはオートキャンパーがやるような盛大なものではなく、ただのフライパン焼肉です。フライパンに耐熱ペーパーを敷いて焼肉をすれば、後でフライパンの汚れを拭く手間が省けるのではないか、としじみは考えたのでした。

最初はうまくいきました。肉や野菜も順調に焼け、のぞきに来た顧問の先生たちも、こりゃ便利だと絶賛し、しじみは高校山岳界に名を残す発明をしたかに思えました。

しかし。耐熱ペーパーは電熱プレートの温度には耐えられても、直火にかけられたフライパンの表面温度に耐えられるものではありませんでした。変な煙が出てきた、その瞬間・・

発火発火ァ!耐熱ペーパーは炎を上げて燃え出しました。理科の授業で習った「酸素+熱+燃える物体=発火」という燃焼3要素を実感した瞬間でした。

栄光からどん底へ一転し、放心しているしじみをよそに、炎は顧問の先生及び部員たちの尽力によってなんとか鎮火されました。でも肉や野菜は灰まみれになってしまいました。しじみはその後しばらく火器に触らせてもらえなかった上に、「耐熱ペーパー炎上事件」の張本人として、高校山岳界に汚名を残すハメになりましたとさ(泣)。

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