アイカップエース

  (メーカー:スマリー株式会社)



大きさ:8.5×8×4cm プラスチック製

目に入ったゴミを洗い落とす洗眼器です。小学校のプールで、目を洗う噴水式の水道がありましたよね?あれの携帯版だと思ってください。

使い方は簡単。カップに水を八分目ほど入れ、目に当ててスポイトを数回押せば、噴水が飛び出て目を洗ってくれます。


超へたくそなアニメーションでごめんなさい

目にゴミが入った時、普通なら水道や川の水で洗い流しますが、山の中ではそう簡単に水が手に入らないこともあります。特に縦走の場合、稜線上にはなかなか水場がありません。手持ちの水を目に流し込むとしても、水筒やペットボトルではなかなかやりにくく、貴重な飲み水を大量に消費する上に、顔や服を濡らしてしまいます。
その点、このアイカップを使えば、ごく少量の水で強力洗浄でき、水のロスを最小限に抑えられます。花粉症などでよく目がゴロゴロする方、またしじみのように異様に虫に好かれる方(どこに行っても顔に羽虫がたかってくる)にはとても便利です。

これまで、しじみはこの種の用途のために目薬を携帯していましたが、イマイチ洗浄パワーがないのが不満でした。アイボンなどの眼球洗浄薬品を使う手も考えましたが、これらは薬品の性質上、別容器に小分けしてはいけないそうです。専用の容器そのままだとずいぶんかさばってしまうからNG。それにこういった薬品は、使用期限が切れたら取り替えなければならないのが面倒ですよね。
アイカップなら半永久的に使えるし、小型で場所もとりません(でもできれば台座をとって、もっとスリム化してほしかったけど・・)。見た目はオモチャ感にあふれていますが、ちゃんと役に立つ道具ですよ( ^-^;)

ただし、そもそも水で目を洗うというのは浸透圧などの関係であまり良くないらしいので、これはあくまで非常用と考えるのがよいと思います。また、眼球が傷ついているおそれがある時は、水で洗ってはいけません。枝で目を突いたりした時は、目にガーゼを当てて上から包帯で巻いて、早々に下山し病院に行きましょう。

このアイカップ、薬局でアイボン系商品群の片隅にひっそりと売られています。もし見つからなかったら、ネットで「アイカップエース」で検索すれば販売サイトがいくつか出てくるでしょう。アマゾンでは扱っていないのが残念無念・・( ^-^;)


山道具TOPに戻る


週刊やましじみ:登山よもやま話のサイト  TOP山道具>アイカップエース