山料理レシピ／ホットサンドのバリエーション

◆寒天カレーサンド

残り物のカレーをホットサンドの具にする、というのはホットサンドマニア（？）なら必ずやってること。これを山でもできないか？と思って開発したのが今回のメニューです。
スタンダードなホットサンドと違い、登山前日や当日朝にサンドの仕込みをしなくてすむので、モノグサなあなたにピッタリのサンドです。

なお、先に白状しておきますが、今回のアイデアはあの「伊藤家の食卓」の裏ワザを~~丸ごとパクった~~インスパイアしたものだったりします。スペシャルサンクス日本テレビ。（ただしホットサンドの具にするという部分はしじみが考えました！←オリジナリティーの主張 ^-^；)

＜用意するもの＞
残り物のカレー、粉寒天、クッキングペーパー、ラップ、スプーン
（※カレーは腐敗を防ぐため、作って１日以内のものにしてください）

◆山に持っていく際に必要なもの
フリーザーバッグ、好みでとろけるチーズやコーン缶など

＜作り方・・というか開発の経緯＞
「伊藤家の食卓」の裏ワザホームページをボンヤリ見ていたら、「残り物のカレーを寒天で固め、固形にすれば保存に便利！」というネタが載っていました。

「そんなもんわざわざ寒天で固めなくても、タッパーにでも入れて冷凍しておけばいいじゃないか、どうもこの番組はコストパフォーマンスを考えない裏ワザが多い」・・などとツッコミを入れていたしじみですが、そこでふとひらめきました。「これを応用すれば、山でカレーサンドができるのでは？」

・・というわけでさっそくやってみました！
残り物のカレーを火にかけて温め、粉寒天を入れて混ぜ、１分ほど煮立たせます。

　
寒天の分量はカレー２人分に対し１スティック（４ｇ）です。

煮立たせた後は火を止め、そのまま一晩置きます。後で洗いやすいよう、鍋が温かいうちに鍋肌についたカレーをクッキングペーパーでふき取っておきます。

で、翌朝になるとカレーが寒天ゼリーになってて、固めるテンプルのごとくペラッときれいにはがれる・・はずだったのですが。

あんまりきれいにはがれない

・・あれ？伊藤家ではきれいにスポンとはがれていたのに・・。
これはおそらく、固める前のカレーがもともと煮詰まっていて水分が少なかったために、寒天の成分がまんべんなくいきわたらなかったためと思われます。もっとも一応大部分は固形化していて、ちゃんとブロックに分けることはでき、ボロボロに崩れたりはしませんでした。鍋やスプーンにもあまりべたついたりせず、扱いやすいです。

取り出したブロックはラップで包んで冷蔵または冷凍します。スプーンでしっかりかき取ると、鍋もけっこうきれいになりました。

この寒天カレーは、冷蔵なら３～４日、冷凍なら１ヵ月は保存できます。なのでカレーを作った時のついでにこれをやっておけば、あとは登山の日の朝に冷蔵庫から取り出して、フリーザーバッグに放り込むだけ。非常にラクチンです♪

冷凍の場合は登山中に自然解凍していきますが、寒天ゼリーですから溶け出すことはなく、汁漏れせずに安心です。現地に着いたら、ラップを外してパンにはさんで焼くだけ！超カンタンです！（なんとなく伊藤家風の口調）

熱で寒天が溶けて、ほどよくしっとりしたカレーサンドのできあがり！寒天は味がありませんから、普通に煮詰めたカレーをサンドしたものと全く同じです。油っこくない具だくさんカレーパンといった感じで、とっても美味～！カレー単体でももちろんイケますが、とろけるチーズを一緒にはさんだりするとさらにリッチな味わいです。ココイチのチーズカレー風？（どこがリッチだ）

なお、元のカレーが煮詰まっていたため、寒天でうまく固まらなかった・・と書きましたが、逆に水分多めのカレーできれいに寒天ゼリーになっても、熱を加えた時に水分が出てべちゃべちゃのサンドになってしまうかもしれないわけで、結果的にはこれでよかったのかなーと思います。人生常に結果オーライ。

これをさらに応用すると、例えばキャンプで夕食にカレーを作る時にあえて多めに作って、残りをこの寒天カレーにしておき、翌朝カレーサンドを楽しむ・・ということもできます。もっともこれは単に煮詰めたカレーでもできないことはなく、寒天カレーだと調理時に扱いやすい＆鍋が比較的きれいで拭き掃除がラク・・というだけで、ややメリットは薄れますね。

このワザは当然、ビーフシチューやハッシュドビーフ、その他様々なシチュー類にも使えます。つまり家で何かしらシチュー系料理を作る時に毎回これをやっておけば、週末の登山でおいしいホットサンドがいつでも手間なく楽しめるというわけです。

エビチリなんかにも使えるといいんだけど、水分少なすぎてムリかな・・何か意外なメニューを開発した方は、ぜひぜひしじみに教えてください～！→メールフォーム

以上、伊藤家の隠れファンのしじみがお送りしました！！
（なんだかんだ言いながらけっこうスキ）

＊おまけ＊
「ホットサンド」で検索してたらこんなアツい同志たちを発見。野外で作る時の参考にはあまりなりませんが、家でも日常的にホットサンドを楽しみたい方には必見です。

→「おすすめホットサンド教えて♪」のページ