【能登ヶ峰】 滋賀県甲賀市土山


本図は(財)日本地図センター発行の25000段彩・陰影画像を元に作成した。(同センター承認済)
■この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第82号)
※25000段彩・陰影画像は数値地図25000を元に作成されており、本図はその二次利用のため両文併記。

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能登ヶ峰/2005年4月9日  

「鹿の楽園」。鈴鹿にはそんなふうに呼ばれる草原がいくつかあります。その大きさは場所によってさまざまですが、ここ能登ヶ峰の稜線上の「鹿の楽園」は、おそらく鈴鹿の中でも最大級。しじみもMもお気に入りのスポットで、「鹿の楽園だからシカパラダイス、略してシカパラ」と、勝手に愛称までつけています。シカが日本語のままなのがイタいところです。

黒滝集落の公民館の脇にある橋が、このコースの登山口。分かりやすくて助かります。公民館前の空き地に車を止めて、さあ出発です。

木もれ日を浴びながら、針葉樹林の中を登っていきます。最初はキツい勾配ですが、尾根に乗ればゆるやかに。1時間も歩けば主峰・能登ヶ峰にたどり着きます。樹木に囲まれてひっそりとした山頂で、残念ながら眺望はありません。


「能登峰山頂」。微妙にツッコミづらい。

このように主峰はあっさり終わってしまうのですが、「鹿の楽園」はこれからです。尾根を下ってしばらく進むと、急に視界がぽっかりひらけてきます。


おっ!


おおっ!

おおおおおおおっ! <うるさい

まるでプロゴルファー猿の私設ホールのような、延々と続く緑の丘。山の中にこれだけの空間が広がっているのは圧巻です。眺望も西に湖東平野と琵琶湖、北〜東に鎌ヶ岳や仙ヶ岳といった鈴鹿主稜線を見渡すことができ、申し分のないビューポイントです。ゆっくりランチタイムをとりたい、ステキな場所です。

丘をのんびり歩いていると、ところどころに、かわいらしい花を咲かせる木がありました。Mによるとこれは「アセビ」という木で、漢字で「馬酔木」と書くそうです。馬が酔う木?なんでも馬がこの木の葉を食べると、酔っぱらってしまうんだとか。何かハイになる成分でも含んでいるのかもしれません。

ふと思いました。馬が酔うのなら、ひょっとしたら鹿も、この木の葉を食べてトリップするのではないか。あーっ!ここってそういう意味の「楽園」なのかー!!(※違います ^-^; )

しじみの「アセビで鹿がラリッちゃう説」を適当に聞き流しながら、Mはさっさと稜線を進んでいきます。急な下り尾根を経て、地形が平坦になると「第2鹿の楽園」ゾーン。果樹園のように林立する低木の間をぬって歩きます。

「第2鹿の楽園」のピーク・P696はひらけた草原ですが、第1の楽園に比べると寂しいぐらいの小さな広場です。でもしじみはここの落ち着いた雰囲気が大好き。小人が出てきてドンジャラホイとかやりそうな(古い・・)、そんな静かな場所です。ティータイムに最適。しじみとMもカルーア練乳を飲みながらオタ話に花を咲かせました。


「第2鹿の楽園」のピーク・P696よりP758を望む

この後、「第2鹿の楽園」以降は、語るほどのことはありません。一転してヤブ山になるので非オススメです・・行って行けないことはありませんが、それよりも第2鹿の楽園で好きなだけポケーとして、日が傾いたら往路を引き返す・・という方がいいでしょう。たまには「何もしない」時間を楽しむのも良いものです。(20代で言うセリフじゃないなぁ ^-^; )

このコースはものすごく陽当たり良好なので、夏場は避けた方が良いです。溶けます。春か秋が適期でしょう。特に春はこういう草木の芽吹きも見られて、何かこう全てが肯定的に見えるような(以下宗教ぽいので略)・・とにかく楽しいピクニックができると思います。マイカーでないとアクセスしにくいところですが、機会があれば行ってみてください。

以上、ちょっと短いですがレビューおわり!なお、「鹿の楽園」なのに鹿が1匹もいないとか、そういう細かいことはいちいち気にしないこと!!
(全然出会いませんでした・・多分夜に活動しているんだと思います ^-^;)



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